「きよしこ」

少年は、ひとりぼっちだった。思ったことをなんでも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたから―きよしこに会いたかった。たいせつなことを言えなかったすべての人に捧げる、珠玉の少年小説。
「パイロットフィッシュ」

かつての恋人から19年ぶりにかかってきた一本の電話。アダルト雑誌の編集長を務める山崎がこれまでに出会い、そして印象的な言葉を残して去っていった人々を追想しながら、優しさの限りない力を描いた珠玉の青春小説
「アジアンタムブルー」

葉子を癌で失ってからというもの、僕はいつもデパートの屋上で空を見上げていた―。万引きを犯し、衆人の前で手酷く痛めつけられた中学の時の心の傷、高校の先輩女性との官能的な体験、不倫による心中で夫を亡くした女性との不思議な縁、ファンの心を癒すSMの女王…。主人公・山崎が巡りあった心優しき人々と、南仏ニースでの葉子との最後の日々。青春文学の名作『パイロットフィッシュ』につづく、慟哭の恋愛小説。
映画化にもなり、注目の一冊。この筆者の作品はどれも透明感があり、読後の雰囲気はどこか清清しい気持ちになる。男性側の視点で描かれているため、男性も是非読んで欲しいと思う。